全ての荷物を背負い、22kmの国境トレッキングとか絶対、正気じゃない。【アウストラル街道2】

こんにちは。瞬旅(またたび)の「しゅん」です。

 

一筋縄ではいかないアウストラル街道。

まず行く手に立ちはだかるのはスタートラインに立つ旅人をふるいにかける絶対の門番。世界一過酷な国境越え。いよいよアルゼンチン〜チリ間の国境トレッキングで御座います。

 

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世界一美しい国境越え?いいえ、世界一過酷な国境越えです。

本日の工程を軽く説明します。

地図上の黒い線が国境で、右側がアルゼンチン、左側がチリです。

赤線③が国境トレッキングルートでアルゼンチン側7km、チリ側15kmの全行程22km30kgの荷物を背負い、1日でトレッキングするのが本日の工程で御座います。

 

ちなみに、このアルゼンチン〜チリの国境トレッキングは、

世界一美しい国境越え』とも呼ばれて、運がよければ『裏フィッツロイ』が観れるという特典付きです。

 

ドイツ人の相棒アレクサンダーと共に、世界一美しい国境越えいいえ、世界一過酷な国境越えにいざレッツゴー!!

 

11:00 泥濘を掻き分けて進む(アルゼンチン側7km)

アルゼンチン側のイミグレーションを出ると、すぐ林道に入ります。道幅は人ひとりが通れる程度ですが、しっかりと道があるので迷うことは無さそう。

後ろにメインバック23kg、前にサブバック7kgの計30kg。これらがどっしりと肩に食い込み、両足に未だかつてない重みを感じヨロヨロと歩いていきます。

 

道は軽いアップダウンを繰り返しながら、少しずつ峠を越えていきます。

3月のパタゴニア地方は寒いので、日中でも気温が10度前後。この気温が絶妙で、トレッキングをしていても着ている服の温度調整で汗をかかないベストに保つことができます。

 

振り返るとデシエルト湖が見えました。いやー本当に綺麗な景色だなー。

 

しゅん「道も思ったより悪くないし、歩きやすくていいトレッキングルートだね。」

この発言が完全にフラグとなるのです。

 

アルゼンチン側では、幾度となく川が行く手を塞ぎます

もちろん橋なんてあるわけがなく、そこら辺にある木を投げた即席の橋を渡ります。不安定な足場に加えて、前にサブバックを背負っているため足元が見えにくいので慎重に渡っていきます。

 

アレクサンダー「雨で増水すると膝下まで水位が上昇するから、荷物を担いてリバークロッシングをしなくてはいけない箇所も出てくるらしいよ。

今回は大丈夫みたいだけど。ぼくは念のためスタッフバック(防水バック)で全ての荷物をガードしてるよ。」

無理とは分かっていても、そういうことは前もって言って欲しいです。

 

そして、我々を最も苦しめたのが、この泥濘み(ぬかるみ)です。

氾濫した川が土の大地に吸い込まれ、とこどころに沼地って言いたいほどの泥濘みが出現します。

 

上手いこと、草が生えてる上を歩いて、泥を回避するのを失敗すると、、、

はい、やっちゃったー!!

ちなみにこの時、ぼくの靴はKEENサンダルです。

フィッツロイに登った際に、トレッキングシューズが壊れてしまい、サンダルでのトレッキングを余儀なくされていたのです。でもまぁ、ここまで足元が悪いと逆にジャブジャブ入っていけるので、これは不幸中の幸い。

 

2時間ほど休憩なしで歩き続けます。

欧米人の体力って凄まじいものがあって、富士山を半袖・短パン・スニーカーで登ってる姿を見た時には驚愕したものです。

 

しゅん「アレクサンダーはトレッキングが好きなの?」

アレクサンダー「もちろんさ!ぼくは世界中の山をキャンプしながら登るのが趣味なんだ。」

やはりそうでしたか。手練れでしたか。通りで早いと思ったもんなー。

 

もののけ姫のコダマが出てきそうな、苔が一面を覆った林道をどんどん登っていきます。

この林道でいつの間にか荷物が時間単位で重くなっていく呪いにかかってしまい、「あれ、荷物ってこんなに重かったけ?」という疑問を100回ぐらい感じました。

 

筋肉達の悲鳴を意図的に無視し続けて、黙々と歩いていきます。心頭滅却すれば火もまた涼し

 

ダァーーーーーゴラァ、やっと着いたーーー。(白目)

ぼくの中で、写真に映る時には絶対にピースをしないってポリシーがあるのですが、嬉しすぎてやっちゃいました。ブイ!!

 

とりあえずアルゼンチン側の7kmはクリア!!残るは、チリ側の15kmだ!!(白目)

 

13:00 意識が飛びかけ、死域に入るまで5秒前(チリ側15km)

チリ側の国境で仲間が3人になりました!!

・世界を旅するトレッカー『アレクサンダー』

・ラグビー部の巨人『アルバート』(NEW)

・アメリカ国立公園のレンジャー『ジョン』(NEW)

 

異常に早いスピードで後ろから来たのは、ドイツ人のアルバート、アメリカ人のジョン。

アルバートはラグビー部だけあって大きな荷物を軽々と持ち上げていたし、ジョンは国立公園のレンジャーで鋼の様な筋肉でした。

この時、ぼくが「何なのあなた達のスペックは、、、」と我が耳を疑ったのは言うまでもない。

 

頼もし過ぎる仲間と共に、後半戦のチリ側15kmを踏破していきます。

チリ側の道は、アルゼンチン側とは打って変わって、平坦で車も通れる未舗装の道のりです。これを15kmひたすら歩く。

 

一つ言わせて欲しい。この3人、歩くの早すぎ!!

 

アルベルト「この国境トレッキングは過酷って聞いてたけど、昨日の方がキツかったな。」

ジョン「あぁ確かにー。足場が最悪だったもんなー。」

しゅん「え、昨日はどこをトレッキングしてたの?」

 

アルベルト「君たちがフェリーを使ったデシエルト湖沿いのトレッキングルートを歩いてきたんだ。」

ジョン「昨日も20kmぐらい歩いて、湖畔でキャンプして、今日も国境トレッキングってわけさー。」

しゅん「すっげ・・・。(こいつら2日連続で、20kmのトレッキングとか。化け物なの?)」

アレクサンダー「楽しそうだなぁ。ぼくもそっちのルートにすればよかった。」

 

3人に付いていくのに必死のせいか、3人の話の次元が吹っ飛んでるせいか、なんだか目眩がしてきた

 

ジョン「この国境トレッキングって馬やミニバンに乗ったりできるらしいが、考えられないよなー。」

アルベルト「完全にチートだよな。」

アレクサンダー「ぼくたちは歩くだけだ!Hahahaー」

 

うん、もうあなた達が化け物ってのは分かりました。

もうここまできたら、日本人として恥ずかしい姿は見せられない。謎の根性スキルが発動。是が非でもあなた達について行きますよーーー!!

 

 

それでも、チリ側に入り更に3時間も歩くと全てが限界に。

 

今まで、肩の負担を減らすために、メインバックをおんぶしたり、ショルダーベルトと肩の間に手を入れて、荷重を分散させてきたけど、血行が悪くなって肩が痺れてくる始末。雨も降ってきて、全身の疲労も相まって、この時が一番辛かったなー

ジョンが雨よけに黒いゴミ袋をバックパックに被せてたんだけど、それを見て

 

アルベルト「ジョン、お前の姿、ゴミ袋を背負った小人みたいだぞ。」

アレクサンダーガベージ・ノーム(ゴミの妖精)!!やべー超面白い。」

しゅん「ははは!!!(笑が止まらない)」

 

アルベルト「写真を撮るから、そのままでな。ガベージ・ノーム(ゴミの妖精)。」

ジョン「(写真を見て)なんだよこれ、おれ小人になっちゃた!?超面白いじゃんかよ!はははー!!!」

 

疲れた時に笑ったら元気をもらえました!最高に元気になる薬をありがとう。

ガベージ・ノーム(ゴミの妖精)のおかげでまだ歩けそう。仲間っていいなと思った瞬間。

 

残り2kmーーー!!!

荷物で肩と腰が痛いし、それを支えるふくらはぎと太ももは限界だし、足の裏まで痛くなってきた。けど、あと2kmだよ。信じられない。もう20kmも歩いたなんて。

 

「あと2km。あと2km。あと2km。」と呟きながら、何も考えず、無心で右足と左足を交互に出すことを繰り返す。

文字通りウォーキング・デッドに。歩く屍ですよ。

 

アレクサンダー「しゅん、大丈夫か?」

しゅん「うん、大丈夫じゃないけど、ここまできたら最後まで自分の足で歩く!」

 

17:00 チリのイミグレーションに到着。遂に22kmを踏破!!

アルゼンチンのイミグレーションを出国し、歩き続けること6時間

ついに、ついに夢にまで見たチリのイミグレーションに入国です!!地図上だとカンデラリオ・マンシージャ(Candelario Mancilla)という地名。

 

信じられない。本当に歩いちゃった!昨日まで絶対に無理だと思ってたのに!!

なんかね、この時しみじみと感じた訳ですよ。

 

人間って自分が思ってる以上に、やれるもんだなって。

だって、本当に100%不可能だと信じていたことが、覆された瞬間だったから。自分の中で天変地異が起きて、世界がひっくり返ったぐらいの衝撃な訳ですよ。

そして、このスタンプがどれだけ誇らしいことか!!

今まで何十回と出入国スタンプはもらってきましたが、これほどまでに嬉しかったスタンプはありません。

祝!自分の限界突破記念のスタンプ!!笑

 

本当に本当に大変だったけど、チャレンジして心から良かった。これまでの人生で一番の凄まじい達成感!!

世界一周中でさえ、なかなか体感することが出来ない、自分の限界値が更新されるリミットブレイクを経験した、長ーい1日でした。

 

ルート詳細:デシエルト湖(Lago del Desierto)からオヒギンス湖(Lago O’Higgins)

③アルゼンチン〜チリ間の国境を全荷物を持ち22kmトレッキング

 【所要時間】6時間

※後日談:エル・チャルテンの旅行会社で連絡先を聞いて、この地域のボスにメールで連絡すれば、アルゼンチン側の国境を乗馬又は荷物のみを持ってもらい、チリ側の国境はミニバンで移動できるとのこと。

 

 

ひと息つきたいところですが、明日も自分の限界突破する出来事が勃発します。やりおる、やりおるぞアウストラル街道。

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。


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コメント

  1. reika より:

    私普通の道路2時間くらいの国境越えでも死ぬかと思ったのにあなたすごいね

    1. しゅん より:

      >reikaさん
      2時間でも十分長いけど、今回のは長すぎた、、、国境越えるのにトレッキングするとか聞いたことないし笑

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